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数時間が経ち、私は部屋に戻った。持ち忘れていたスマホを確認するとチャットがきていた。
「今日の課題、一緒にやったほうがいいと思うから明日授業後にでもどうかな?」
突然の連絡に驚いたというかこんな感じでクラスの子と連絡を取り合うのかとしみじみ感じた。転校前の学校では、ほとんど連絡を取り合うようなことをしてこなかった。というか、友達?と言えるほどにみんながみんな仲良くなかった。どちらかといえば、親同士が仲が良かったり昔からの繋がりや今後を見通したパートナーとなりゆく中での付き合いだった。その中で私は、目立たない中で暮らしていたのでこれといった繋がりはない。
「いいけど、時間はどのくらいかな?」
「2時間くらいかな?でも、課題が終わったらそのまま解散でOK?」
「わかった。」
こんなにいとも簡単に連絡が取れて予定が決まってしまうなんてなんだか不思議だった。いつもは、決まった予定があるからと1週間前から予定を組むからだ。こんな連絡のやり取りは10分程度で終わってしまい沙枝にとっては一瞬のようだった。
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