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次の日の授業後、私はいつも通り帰ろうとしたが藍澤くんから呼び止められた。
「青木さん、図書館先に行ってるね。」
「あ、うん。ちょっと遅れちゃうかもだけど大丈夫かな?」
課題のことなんて忘れていた。昨日、藍澤くんとのチャットが終わった後、前の学校で少なくとも声をかけてくれた子からチャットが来て明日にでも会いたいと来た。藍澤くんとのチャットの流れに飲まれてしまってその連絡も数分の間に返して今日の授業後に会うことになっている。
「大丈夫だけど何かあった?」
「ちょっと、用事を思い出してね。」
「分かった、ダメになりそうならまたチャットしてくれればいいから」
クラスの複数人が窓から外を見て興奮している様子だった。私も気になり後ろから覗くように見るとこの辺りでは、滅多に見ることがない外車が校門の前に止まっていたからだった。私は、急いで校門へと向かった。会う約束の相手の車だったからだ。
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