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外車の前には、彼の運転手が待っていた。辿り着くと運転手は、礼をして後部座席のドアを開けた。私は、促されるように乗り込んだ。足を組んでスマホを触っている神崎新がいた。私がシートベルトを装着し車動き出した。
「紗枝さん、久しぶりですね。突然、転校したと聞いて連絡をして会いにきてしまいました。本当は、突然きて驚かせることも考えたのですがそれは、紗枝さんに失礼だと思いまして・・・」
神崎新、高校3年生になって初めて同じクラスになった1人だ。私が以前通っていた青蘭高等学校は学校に対する支援金と成績順で毎年のクラスが決まる。私が2年生まではB組だったが今年は、成績が上がったことによりA組になった。
「連絡ありがとうございます。神崎さんがここまで来ると聞いて驚きました。」
「来て欲しいとお願いすれば来てくれましたか?
やはり、来てはくれないということでしょう。」
「そんな、私みたいな物が神崎さんにそのようなことしません。」
彼は、伝統的な歴史を持つ育ちの家の子だからだ。
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