入学式で__。

1/1
前へ
/5ページ
次へ

入学式で__。

僕らは靴を履き替え廊下を歩き、 クラスに着いた。 「お!黒板に席張り出されてる~!」 とリトがぱ っ と 明るい声で 言い放った。 「ほんとですね、」 と、同意する。 そして黒板の前まで移動した。 すると 「名簿順だな、」 ぼそりと独り言のような知らない声が 聞こえた。 「えぅっ、」 変な声が少し出たが 「わっ !? 誰 ー っ、!?」 そう 大声でリトが叫ぶ。 その声で自分の声がかき消された。 彼は大声で叫ぶと、音もなく居なくなり、 「お、お、お、おばけっ!?」 とリトが驚く。 「大声で叫ぶなよ、、、」 と大声でびっくりしたのか、少しぐったり した同世代だと思われる彼が後ろから 現れた。 僕とは、少し制服の違う彼は続けて 「俺は、イレナ・プト。 お前らとクラスメイトで、能力持ちだ。」 と少し恥ずかしそうに目を逸らしながら 自己紹介をした。 「イレっちね! あーしは、リト・メアン!」 とぱっと明るい声で話す、 「僕は、メル・エドラ。 メルとかよんで。」 そうリトの後ろから付け加えた。 「ん、2人ともの情報知ってる 。 というかイレっちって、?」 「ぇ……すっごぉ!? あ、 そうそう~! イレナからイレをとってイレっち!」 そうにぱっと満面な笑みで答える。 「、、、その言い方 、やめろ、よ、、、?」 僕の制服と少し違う首に巻いた布を くいっと口元まで持って言って呟いた。 「あれ~照れてるの~?レイっちさ~ん ?」 ニヤニヤとした表情でリトは話しかける 「違う、!断じてそんな事はぁ、、、!」 耳まで真っ赤にしたレイナが怒る。 「あ~怖いな~!w」 話していると授業前の鐘が鳴った。 そしてアナウンスが流れる。 「新入生は、特別館へお集まりください」 みんなが名前順で並び学年全体で 動く。 この学園はこの国の形に沿って造られていて この学園の生徒が国の中を 理解出来るようになっている。 ゲートを通り体育館の入口まで移動した。 特別館は大きく、体育館と同じ大きさだが 倉庫などのスペースがないせいなのか 大きく感じる。 「新入生登場。」 列が前に進み、歩を進める。 ____________________ 色々な紹介などの話の後__。 「新入生代表の話。」 司会の先生がそういうと 1人の生徒が前に立った。 「皆さんこんにちは。」 その一言を彼が読んだ。 周りがざわめいた。 「私の名前は『端翔 端采』です。」 そう言い放った。 その瞬間僕は違和感を覚えた。 何故かはよく分からない。 ただ、、、彼に何かがあり 隠している事だけが分かった。 (なんだろ……まぁ、いいか……) その後も、彼女は良く通る声で 話し続けた__。 ____________________ 「ふう、終わった、」 そう 、僕らは、席に着いた。 入学式はとても長く、 皆疲れているようだった。 「だな、」 そうイレナが言う。 よくクラスメイトをよく見ると 違和感があった生徒がいた。 めちゃくちゃ囲まれていたけど。 「そいえば、先生誰だろ~」 と、メルが言った。 次の瞬間 「よ ~ し、 皆いるか~?」 そう言いながら入ってきた教師に 皆絶句した。 「「「っ て !? ええ ぇ ぇ !?!?」」」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加