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謎の担任__。
「「って えええぇぇぇぇ !?」」
クラスメイトが驚き絶句した。
何故かって動くクマのぬいぐるみが
教室に入って来たからだ。
その叫び声に僕の声も入っていたが
ほぼ声の大きいリトにかき消されただろう。
「はーい、じゃあ、席に着け~」
と教師がよく言う言葉を彼は、話した。
すっごく「可愛い」声で 。
頭の中がハテナでいっぱいになっていると
「まぁ、初めましての人は
そんな感じになるよな~~」
とニコニコと笑いながら頭をかいた。
短いクマのぬいぐるみのもふもふの手で。
いや、おかしいはずだ。
先生がぬいぐるみが人形のはずがない。
「まぁまぁ、とりあえずさ……」
パチンと指パッチンの音がした。
その瞬間、教室じゃなくなった。
周りが変わった。何か違和感がある。
今、なぜだか分からないが砂漠にいる。
武器を持っている。
いまさっき持っていなかったのに。
「な、なんなんですか?これ……」
僕は、慌てて先生に声をかけた。
すると、驚きの答えが帰ってきた。
「はーい、じゃあ、皆さんには、
鬼ごっこしてもらいまーす!」
と 、 大きな声で叫んだ。
皆がポカンとした表情になる。
「あ、 皆に 自己紹介 してなかった ~
俺は 、アンタレス 。 このクラスの
先生 を 受け持つことになりました~ !」
と ニコニコで 話したそして続けて
「まぁ、 ”皆が生き残れたら”だけどね。」
と微笑む 。
目がもう、怖かった。
「じゃあ、端翔さん 鬼ね~!
よーい 、 すたー と!」
先生がその言葉を発した瞬間。
「~~ッ!?」
ばこん ッ という鉄の音が辺りに響く。
皆がその方向へ振り向く。
すると、入学式の時と新入生代表の人が
メルをタッチというか殴ろうとしていたが、
鉄の板で自分自身を守っていた。
「え……」
と、声がこぼれた。
誰の発したのかは分からなかったが、
一つだけわかったことがある。
自分の「命」を自分で 守らないといけない。
「おい、リトッ、」
そういい、イレナはリトに駆けより
「とりあえず……」
と気を失ってるメルを担いで
「影縄」
とボソリとつぶやき近くにあった木に
黒い影の縄を巻き付け、それを伝って
岩の影にリトを隠した。
「メル、頼めるか?」
「嗚呼……」
バタッ
『はぁッ!?!?』
返事をしようとした瞬間名前も分からない
クラスメイトの声と倒れた音が
辺り一面に響いた。
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