はじめに

1/1
前へ
/7ページ
次へ

はじめに

 誰だって「まさかそんなことになるとは思わなかった」という経験の一つや二つくらいあるだろう。  これはそんな「まさか」の出来事で、少なくとも私にとっては全くフィクションではない。    ――人生何がどうなるか分からない。    それを経験した身として、ここにエッセィという形ではあるが残しておこうと思う。  尚、作中にはなるべく名称を書かないように注意した。人物名もない。それは実在の人物への配慮もそうだが、何より正直な気持ちを書き残しておきたいという思いからだ。  つまり、ここには作り事はなく、記録と記憶から拾い上げて再構築した事実が記載されている、ということを念頭に置いて読んでもらいたい。  誰だって不幸な出来事なんて体験したくない。  けれど、これはあなたにも充分起こり得る現実だと、私は思うのだ。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加