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家に帰って、自分の部屋の机に座って参考書を開く。
集中しなきゃ、もっと勉強しなきゃ。
それなのに、頭の中が氷川さんでいっぱいだ。
…いや、違う。
ただの「氷川さん」じゃない。
人魚の姿の氷川さんで、いっぱい。
今日は…細部まで想像していいかな。
だって、誰にも分からない。
僕にしか分からない、僕だけ、僕だけの世界。
まず、顔。
あの僕にだけ向ける優しい微笑み。
それに大きな丸い目。白く輝く雪のような肌。
サラサラの黒髪をポニーテールにして、透明な波で髪が揺らめいて…
ああ、ああっ……どうしよう。
想像してもいいかな、氷川さんのおっぱい…
女子のおっぱいってどんな感じなんだろう、見たことないからわからない…
分からないけど、僕の中の、僕だけの氷川さんのおっぱいはとても豊かに膨らんでいて、小さな貝殻の胸当てから今にも溢れ出そうだ。
それにきゅっとくびれた腰が艶めかしくて、キラキラの尾ひれを優雅に、まるで僕を誘っているかのように揺らしていて…
「但馬君、来て…♡」
氷川さん、氷川さん、氷川さん。
可愛い、欲しい、見たい、触りたい。
氷川さんは僕のことどう思ってる?嫌いじゃないよね、だって声かけてくるし、笑ってくるし。それに触っても平気って、これって実は脈ありなんじゃ…?
人魚姫は王子様に振りむいてもらえずに泡になって死んでいく。
そんなことになったら氷川さんが可哀そうだ。僕から声をかけてあげた方がいいかな?だって「勉強頑張ろうね」って言ってくれたし、それに前、僕が東藤達を注意した時、氷川さんも一緒に注意してくれた。僕全然気づいてなかったけど、実は氷川さん、結構僕にアピールしてたんじゃ…?だってそうじゃなきゃ、そもそも一緒になって注意しようなんて思わないだろう?
氷川さん、実は僕のコト…
ああ、たまらない、かわいい、氷川さんが笑ってる、エッチな人魚の姿でエッチに笑ってる。
僕のエッチな氷川さん。
もっと、エッチな姿にしていい?
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