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「僕は、いつでも羽生が好きだから」
「...............っ‼︎」
一瞬、空耳かと思った。
まさか、
静くんから、そんな言葉が聞けるなんて。
「静くんの、すきは、なんの、好きっ?」
確かめるのは怖いけど、恐る恐る聞いてみる。
「羽生は、バカだね」
静くんはそういうと、私の頬にキスを落とした。
「っ、......バカじゃ、ない、もん......」
ただ、私は男の子として、静くんが好きなだけ。
でも.........静くんは違うって分かってるから......
「僕はね、羽生が女の子として好きだよ」
静くん史上最大の声量で聞こえてきた言葉。
「しっ、静くんっ、私も静くんが好きっ‼︎」
思わず静くんに抱きついてしまった。
「ん。知ってる、だから付き合って?」
「っ、ぅ、付き合うっ‼︎」
私たちが育ったのは、小さな島。
静けさの中で、キミと、
約束をして、キスをして思いが通じた.........
「静くん、大好きっ‼︎」
「ん、僕も好き」
これからも、
静けさの中で、キミと一緒にいたいっ‼︎
fin.
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