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そして、
私は〝最後の卒業生〟ということになる。
1才という歳の差を、
どれだけ恨んだことか...............
ずっと同じ教室で授業を受けてたけど、
同い年なら一緒に卒業出来たのに。
.....................なんて考えちゃう。
何を隠そう私は、物心ついた頃から、
傍にいてくれた静くんが好きだから。
「............羽生、泣きそうなのバレバレ」
「......っ、ぅ、ごめ、ごめんなさい......」
どうしよ......静くんに、
泣きそうなのバレちゃってる............
常に喋ってるような、煩い私とは違って、
静くんは、1人で読書するような。
そう、まさに、
1人で静かに過ごすことを好む男の子。
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