静けさの中で、キミと。

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「おー、成海ちょうど良いところにいた」 私の背後から聞こえてきたのは、 図書委員の先生の声。 「あっ、先生こんにちわ」 慌ててペコリと会釈すると、 先生が大きな段ボールを抱えてるのが見えた。 「3年生のやつがズル休みしてな。 先生も会議入っちゃったから、 これB棟の図書室に運んどいてくれ」 言い終わる前に半強制的に、 渡された段ボールは少し重い。 「これ.........運ぶ......の?」 ふと、そう思ったけど、 でも、それと同時にやっとチャンスが巡って来た。 静くんが本を読むのが好きだから、 立候補してまで入った図書委員。 遂に、噂の先輩がいる〝B棟図書室〟へと行ける‼︎ 私の夢にまで見たタイミングが訪れた.........
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