121人が本棚に入れています
本棚に追加
「おー、成海ちょうど良いところにいた」
私の背後から聞こえてきたのは、
図書委員の先生の声。
「あっ、先生こんにちわ」
慌ててペコリと会釈すると、
先生が大きな段ボールを抱えてるのが見えた。
「3年生のやつがズル休みしてな。
先生も会議入っちゃったから、
これB棟の図書室に運んどいてくれ」
言い終わる前に半強制的に、
渡された段ボールは少し重い。
「これ.........運ぶ......の?」
ふと、そう思ったけど、
でも、それと同時にやっとチャンスが巡って来た。
静くんが本を読むのが好きだから、
立候補してまで入った図書委員。
遂に、噂の先輩がいる〝B棟図書室〟へと行ける‼︎
私の夢にまで見たタイミングが訪れた.........
最初のコメントを投稿しよう!