第四話 暁光の人

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美しい舞姫だった。 絶世の美女だった。 すらりと立つ細い身体。 (あか)いサリーを巻いた 優美にくびれた腰を、 艶やかにくねらせ、舞う人だ。 まとめた髪を覆う布も同じ朱で、 回るたび花弁のように、 (ひるがえ)る、ひるがえる。 シャンシャンと鳴る金細工の、 耳飾り、首飾り、腕飾り。 甘い視線を投げながら、 その人は近づいてきた。 ――ポストマニーと、もうします やがて微笑み、彼女は名乗る。 すらりと雲水の静かな背に回り、 ポストマニーは手をかざす。 雲水の双眼に。暗くなる視界。 鼻腔(びこう)を満たすは花の香。 ポストマニーは、最後に告げた。 ――マールカンデーヤ大聖仙(マハーリシ)がおまちです
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