入籍

10/22
前へ
/218ページ
次へ
散々泣いたら、スッキリした。 途中から、私は一体、何が悲しくて、こんなにも泣いているのだろう? とさえ思えた。 ホルモンバランスがぐちゃぐちゃだ。 あんなにワクワクしてたのに、どうしたのだろう? ティッシュを取ってくれたナギ 涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔 それを、ジーっと見守りながら、待っているナギ 目を合わせると 「ごめんな」と又言った。 「どうして謝るの?」 「俺のせいで、渚を泣かせたから」 「何か疾しいことでもあるの?」 「無いよ! 絶対に何もないから」 「じゃあ謝らないでよ」 勝手なものだ。 もう自分でも何がなんだか分からなくなっているのか? 又、ナギをジーっと見つめると…… 「本当にチョコを貰っただけ。俺には渚しか居ないよ! 渚だけを愛してるんだから……」 また、目が潤んでくる。 こんなに好きなのに……
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

177人が本棚に入れています
本棚に追加