ナギという名のキミ

入籍

次々にお料理が運ばれて来て、美味しいパスタやピザを堪能した。

「あ〜美味しかった〜」
「良かった」

すると、
大きなプレートに、
Congratulations♡と書かれたデザートが
音楽と共に出て来た！
プレートの上でロウソクと花火がパチパチ、綺麗だ。

「ご結婚おめでとうございます！」
「「ありがとうございます」」

スタッフさんや周りのお客様からも拍手されると少し照れたが、とても嬉しかった。

そして、ナギが……
「手、出して！」と。
「ん？」分からず両手を出す。

私の左手を取って、今嵌めているダイヤの婚約指輪をそっと抜いて、薬指に違う指輪をスッと嵌めてくれた。
「え？」
「結婚指輪」
「買ってくれてたの？」
「うん。この前のお店で、渚、コレ気に入ってそうだったから……」

ナギは、自分の指輪を見せて、イニシャルと今日の日付が刻印されているのを私に確認させた。