出社

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出社

翌朝、 何もなかったかのように、朝は訪れる。 もちろん昨夜は、新婚初夜!  2人で盛り上がり……と言いたいところだが、色々あったせいか2人共、疲れていてすぐに眠ってしまったのだ。 結婚前から同棲しているから、こんなものか…… それでも、左手薬指には結婚指輪がある。 ジーっと見ながら、笑みが溢れる。 「何? また指輪見て、ニヤけてる」とナギに揶揄われる。 「だって嬉しいんだもん」 「ふふ、俺も嬉しい」 側に寄って来ては、オデコにチュッ どうしてオデコなんだろう? ホントは、もっとイチャイチャしていたい。 でも、それ以上すると止まらなくなるからなのか? 時間は止まってくれないから、いつも通り、身支度をして会社へ行かなければならない。 でも、少しだけ! と、思いナギに抱きつく。 「ん? どうした? 嬉しいんだけど」 「幸せ」 「俺も」 ジーっとナギの顔を見上げる ナギの顔が近づいて、キスが落ちて来た 嬉しい〜 「あ、時間! 行くよ、ナギ!」 私は、コレで満足だった。 でも、ナギは違ったらしい。 「ハア〜」と何やら溜め息を吐いて、沈めるのに時間がかかるようだ。
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