出会い

3/9
前へ
/218ページ
次へ
いつもモテていたキララは、途切れることなく、ずっと彼氏が居た。 自分から行かなくても寄って来られるわけだ。 だから、いつも私のことを心配してくれていて、彼氏が出来る度に彼の友達を紹介してもらったりしていた。でも、やっぱりと思える人には、出会えなかった。 キララとは、大学も同じような所を目指していて、最終的に2人が選んだのが同じ大学だった。 高校3年間のことを知っているキララだから、『今度こそ大学でナギの彼氏を見つけるぞ!』と、なぜか私より、張り切ってくれていた。 ****** 校内の一通りの場所を見て周り、オリエンテーションの最後には、ゼミが決まっていれば、そちらの部屋へ向かうようにと指示があった。 当然のように、キララは、私と同じゼミを選んだから、同じ教授の部屋へ向かう。 「おはようございます」 「はい! おはようございます! どうぞ」 とてもシャキシャキした、女性教授が居らっしゃった。 そして、しばらくすると、後から数人の学生達が入ってきた。見覚えのある人! ──あ! さっきの彼女! ということは、隣りに居るのは、くん?
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

174人が本棚に入れています
本棚に追加