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いつもモテていたキララは、途切れることなく、ずっと彼氏が居た。
自分から行かなくても寄って来られるわけだ。
だから、いつも私のことを心配してくれていて、彼氏が出来る度に彼の友達を紹介してもらったりしていた。でも、やっぱりこの人だ!と思える人には、出会えなかった。
キララとは、大学も同じような所を目指していて、最終的に2人が選んだのが同じ大学だった。
高校3年間のことを知っているキララだから、『今度こそ大学でナギの彼氏を見つけるぞ!』と、なぜか私より、張り切ってくれていた。
******
校内の一通りの場所を見て周り、オリエンテーションの最後には、ゼミが決まっていれば、そちらの部屋へ向かうようにと指示があった。
当然のように、キララは、私と同じゼミを選んだから、同じ教授の部屋へ向かう。
「おはようございます」
「はい! おはようございます! どうぞ」
とてもシャキシャキした、女性教授が居らっしゃった。
そして、しばらくすると、後から数人の学生達が入ってきた。見覚えのある人!
──あ! さっきの彼女! ということは、隣りに居るのは、ナギくん?
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