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いや、勝手にナギくんと呼んでいるが……
さっきは、同時に後ろを向いていたので、彼の顔は、
よく見えなかったのだ。
初めて正面から見た! イケメンなんだね! と思った。
いや、それにしても、凄い偶然である。
モヤッとした大学生活のスタートが、コレで、もうすぐナギくんの真相を知ることが出来るぞ!
私は、どうやら1人でニヤけていたらしい。
キララが不思議そうな顔をして、小声で、
「何? いきなりタイプを見つけたの?」と聞く。
「ち、違うわよ! さっき、ちょっとね」
「ふ〜ん」と言いながら、ニヤリとするキララ。
──この子、絶対勘違いをしてるわよね?
と、思ったが今ココでは説明できない。
全部で15人程集まったゼミ。
いきなり自己紹介が始まった!
──良し! コレでナギくんの真相を知ることが出来るぞ! と私の目はキラキラしていたようだ。
だから、余計に隣りでキララがなぜか嬉しそうだ。
横に首を振ったが、ただニコニコしながら、『うんうん』と頷いている。
──違うよ! ま、いっか……
いずれにせよ、まずは名前が知りたいのには、違いないのだから……
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