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帰ろうとしたら、ナギくんが、
「ね〜ナギサって、どう書くの?」と話しかけてくれた。
「あ、さんずいに者のナギサ」
「そっか! 俺はさんずいに、丁でナギサ」
「そうなんだ! そっちの方がカッコイイね」
あれ? なぜだろう。スラスラ言葉が出て来て、話しやすい。
隣りで、キララがニコニコしている。
大木恵さんもナギくんの隣りでニコニコしている。
そして、ついにキララが……
「ね〜! あなた、ナギくんと付き合ってるの?」と、不躾な質問をした。
すると……
「ううん。ナギとは、幼馴染で幼稚園から知ってるだけだよ! 私、彼氏居るし……」
「「え!」」
「そ、そうなんだ!」とキララが私の背中を押した。
「うわ〜」よろめいて、ナギくんにぶつかりそうになり、「大丈夫?」と支えてくれた。
「あ、ごめんなさい」
「ううん」
アップで見るナギくん! なんてカッコイイんだろう。
そこで、気づいた!
キララと恵ちゃんが目配せをしていた。
「ね〜! 4人でランチ行かない?」とキララが言い出し、
「うんうん、行こう!」と乗る恵ちゃん。
驚きながら、ナギくんを見ると、
「イイね! 行こうよ」と……
──何コレ?
なんだか、今、胸がキュンとして痛い!
もしかして、コレが俗に言う恋なのかなあ?
ようやく、そう思える人に巡り会えたのか!
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