いきなりの…

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いきなりの…

(なぎさ)! そろそろ、結婚するか」 「え?」 それは、突然告げられた。 ──なんだ、こんなものなのか……と思った。 いや、違う! このシチュエーションだからだ。 「なんで今なの?」 「え、プロポーズって、いつしても良いんじゃないの?」 「そうだけど……もう〜! なんで今? ムードってものがあるでしょう!」 だって、私は今、宴会中に酔っ払って、気分が悪くなった彼をトイレで介抱している最中なのだから…… 「ウウッ……ご、ごめん……」 「もう〜ホント勘弁してよね! お酒弱いんだから、調子に乗って飲まなくてもいいのよ。まったく!」 「ごめんね〜俺、渚がそばに居なきゃダメだから……」 「あ〜はいはい!」 ずっと楽しみに待っていたプロポーズなのに、 まさか、こんな形で聞くことになるとは……
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