友人Fの本懐8 - 護摩の煙 -

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その日の夕方、関口の彼女に送ってもらい、帰って来た。 いつもの公園に行き、缶コーヒーを飲みながら完全に力が抜けた状態だった。 「ありがとうな…」 と関口は原付を押しながら私たちに言う。 「まあ、完璧じゃないねんけどな…」 とFはタバコを咥えた。 「あんだけやっても完璧じゃないんか…」 関口は顔を顰めて言った。 「こんなモンに完璧なんてないんや…。何処まで行っても、その時抑え込むだけの話でやな、いつ暴れ出すかは俺にもわからん」 Fは言うには今、抑え込んだモノがいつ迄続くかはわからないと言う。 それが一年先なのか、数千年先なのか…。
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