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その日の夕方、関口の彼女に送ってもらい、帰って来た。
いつもの公園に行き、缶コーヒーを飲みながら完全に力が抜けた状態だった。
「ありがとうな…」
と関口は原付を押しながら私たちに言う。
「まあ、完璧じゃないねんけどな…」
とFはタバコを咥えた。
「あんだけやっても完璧じゃないんか…」
関口は顔を顰めて言った。
「こんなモンに完璧なんてないんや…。何処まで行っても、その時抑え込むだけの話でやな、いつ暴れ出すかは俺にもわからん」
Fは言うには今、抑え込んだモノがいつ迄続くかはわからないと言う。
それが一年先なのか、数千年先なのか…。
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