友人Fの本懐8 - 護摩の煙 -

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「そんなモンなんやな…」 と関口は原付を停めて、ベンチに座った。 「まあでも、あの子も心身ともに健康になるやろうからな、そん時はお前はもう傍に居らんやろう」 「え、どう言う事やねん」 関口は慌ててFに訊いた。 「健全に考えたらお前とは付き合わんって事やな」 私は関口の肩を叩いてそう説明した。 「お前らさ、俺の幸せを望んでない訳…」 関口はタバコを吹かしながら言う。 「あー、わかった。俺に女出来たから僻んでるんやろ、絶対そうや」 関口は私とFの肩を掴む。
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