A国への謝罪と賠償

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A国への謝罪と賠償

A国市民団体会長「B国で政権交代があって、あの国はリベラル派が勝利した。思えば100年前の戦争でわがA国はB国にさんざん煮え湯を吞まされてきたが、今日この日、B国リベラル政党からのあの戦争に対する謝罪と賠償が決定する。長い道のりだったが、ようやく我々の努力が報われるのだ」 A国市民団体会員「本当に長い道のりでしたね。B国のタカ派政党は、あの戦争に対する真摯な反省の弁を一言も発さずに、只々わが国を『単なる観光資源』としか看做さなかったから。でも、そんな歴史も遂に今日でピリオドを打ちます。ではTVを点けて、B国リベラル政党からのあの戦争に対する謝罪と賠償の弁を聴きましょう!」 (TV放送) A国大統領『ようこそおいで下さいました!我々A国閣僚一同、B国リベラル政党党首の貴方を歓迎いたします』 B国リベラル政党党首『ドーモ、ハジメマシテ。ワタシモアナタヲカンゲイシマス』 A国大統領『ありがとうございます。貴国とわが国は歴史的なわだかまりがありましたが、今日この日、それが清算されるでしょう。早速ですが、100年前のあの戦争での貴国のわが国に対するインフラ破壊・人的消耗・資源略奪、その他諸々への謝罪と賠償の件を...』 B国リベラル政党党首『ナニヲイッテマスカ?ワガトウハ、セイリツイライ、イッカンシテアノセンソウニハハンタイシテイマシタ。ワレワレガ、セイケンヲトッタジテンデ、Bコクハユルサレタヨウナモノデス。キコクニハ、モウシャザイモバイショウモスルヒツヨウハアリマセン!』 
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