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「あのね、こことかここがいいんじゃないかって。読んでないからはっきりは言えないけど、たぶん穂香のはこのサイトが合うと思うってお姉ちゃんが」  翌日の放課後。  スマートフォンを取り出した穂香に早織が教えてくれる。 「うわ、ありがと早織! えー、みんなキレイな表紙ついてる。すごい、こんなのできるんだ!」  早織が姉から訊いて来てくれたサイトを開いてみて、穂香は思わず声を上げていた。  ──小説書く人ってこんなたくさんいるんだなぁ。うわ、賑やかで楽しそう! 「それでお姉ちゃんがね、もしよかったらSNSで繋がらない? って。もちろん穂香が嫌じゃなかったら、だけど」 「えー! イヤな筈ないじゃん! メッチャ嬉しい! お姉さんのアカ教えて、フォローするから」 「私のフォロワーの『まりりん』ってのがそう。……えっと、あ、コレ!」  穂香のスマートフォンを間に、早織に聞いた彼女の姉のアカウントをフォローする。  突然に、いろいろなものが動き出した感じがした。
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