13人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「あのね、こことかここがいいんじゃないかって。読んでないからはっきりは言えないけど、たぶん穂香のはこのサイトが合うと思うってお姉ちゃんが」
翌日の放課後。
スマートフォンを取り出した穂香に早織が教えてくれる。
「うわ、ありがと早織! えー、みんなキレイな表紙ついてる。すごい、こんなのできるんだ!」
早織が姉から訊いて来てくれたサイトを開いてみて、穂香は思わず声を上げていた。
──小説書く人ってこんなたくさんいるんだなぁ。うわ、賑やかで楽しそう!
「それでお姉ちゃんがね、もしよかったらSNSで繋がらない? って。もちろん穂香が嫌じゃなかったら、だけど」
「えー! イヤな筈ないじゃん! メッチャ嬉しい! お姉さんのアカ教えて、フォローするから」
「私のフォロワーの『まりりん』ってのがそう。……えっと、あ、コレ!」
穂香のスマートフォンを間に、早織に聞いた彼女の姉のアカウントをフォローする。
突然に、いろいろなものが動き出した感じがした。
最初のコメントを投稿しよう!