【2】

4/5
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
『はじめまして、早織ちゃんの友達の須藤(すとう) 穂香です。サイトの事とか教えてくださってありがとうございました。いろいろ訊きたいこともあるのでよろしくお願いします。』  早織の姉にDM(ダイレクトメッセージ)を書いて送信する。  失礼な文面ではないだろうか。年上の人にメッセージを送ることなどないので心配だ。 『こんにちは~。早織の姉の真野(まの) 佳織(かおり)です。小説は書けないけど、それ以外わかる範囲なら何でも答えるから気軽に訊いてね! よかったらメッセージアプリでやり取りしない?』  しばらくして、穂香のスマートフォンにDMのプッシュ通知が来た。  佳織は穂香たちより六歳上で、今大学四年生だという。もう就職の内定も出ていて、残り少ない学生生活を趣味全開で楽しんでいるそうだ。 《ありがとうございます! あの、教えてもらったサイトのうち、どっちがあたしに合ってるでしょう。》  早速教わったアプリの方にメッセージを送る。 《普通の日常の恋愛とかなんだよね? で、短編?》 《はい、短編です。長いのはまだまだ無理で。》 《じゃあやっぱりこっちのサイトがいいと思う。》  佳織が、サイトのアドレス付きで返して来てくれる。迷わずそこにすることに決定した。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!