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S極~Side:並木~
行為のあと、風呂も入らずに寝落ちした木下の額に俺はそっとキスをした。
一度寝ると木下はなかなか起きない。
つまり、悪戯し放題なのだ。
俺は木下のサラサラの髪を撫でながら、頬をつついた。
「うー...」
「やっぱり起きない笑」
次に俺は頬にそっとキスをしたが、木下は目を閉じたまま微笑むだけで起きる気配はない。
そこで俺は木下の弱点である耳に息を吹きかけた。
「ん...くすぐったい。」
「起きたか?」
「すー...すー...」
返事の代わりに、再び木下の寝息が聞こえてきた。
それを確認すると、俺は枕元に隠しておいた小さな箱を手に取った。
「これは明日にするか。」
その夜、俺は眠くなるまで、木下の寝顔を見つめていた。
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