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N極~Side:木下~
「んん...」
俺は眠い目をこすりながら、並木の方に身体を向けた。
俺はぐっすり眠っている彼の顔をじっと眺めた。
これは俺の特権。
起こさないように、そっと頬に触れる。
並木の体温を感じると、愛おしさが込み上げる。
俺は思わず並木の唇にキスをした。
「んー、」
並木は眠ったまま、俺を強く抱き寄せた。
彼の温もりを感じられる幸せを俺は噛み締める。
「おはよ、」
「起きた?」
「うん...」
「って、寝てるし。」
並木は再び気持ちよさそうな寝息を立て始めた。
こんなに穏やかな朝を迎えられる日が来るとは想像もしていなかった。
もう少し、俺も彼の隣で眠ろう。
今日は休日だ。
2人でゆっくり眠るのもわるくない。
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