N極~Side:木下~

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N極~Side:木下~

並木とのセフレ関係を解消して、正式に恋人になってから1ヶ月が過ぎた週末、俺は並木の家で映画を観ていた。 ソファーに並んで座り、並木は俺の肩に腕を回している。 時々、頭を撫でてくる。 「この俳優、最近よくテレビでみるよな。」 「へぇー、木下はこういうタイプが好きなのか。」 「そういう訳じゃないけど...」 「こないだも、俺ん家でこの俳優が出てるドラマ観てた。」 「なに?やきもち?」 「おまっ、」 並木は俺の口を無理やり塞いだ。 俺は知った。 並木は相当嫉妬深い。そして、愛情深い。
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