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痛みを感じたのは一瞬で、その刺激はたちまち快楽へと変換される。
「あぅっ…あ、あっ」
舐められるのも指先で弄られるのもたまらないが噛まれるのはそれ以上にたまらない。
下肢へと直結する刺激に、はじめの陰茎はビクビクと震え出した。
もちろん、手淫も止むことはない。
ひっきりなしに溢れ出す愛液が手助けをかり、ぬるついた陰茎を巧みに扱きながら、はじめをじわじわと追い詰めていく。
「あっ、あっ…だめ、っ…や…」
足元から迫り上がってくる覚えのある感覚。
絶頂はすぐそこまでやって来ている。
このまま流れに身を任せてしまえば、最高の気持ちよさを味わえるはずだ。
だが、はじめの中のわずかな理性がストップをかけた。
果たしてこのまま身を任せていいのか?
確かに今の夫とは別れたいと思っている。
だが、何も解決しないままこんな風に誰かとセックスをしてもいいわけがない。
しかも彼らは元夫。
さらに言えば三人。
どこかで観た救いようのない昼ドラか、安っぽいポルノ映画のような展開だ。
すると、そんな思考を遮るかのように新たな刺激が加わった。
雉間が耳の穴に舌を差し込んできたのだ。
耳ははじめの弱点でもある。
少し息を吹きかけられただけでもゾクゾクしてしまうのに、唾液を絡めたいやらしい音を立てられるとたちまち理性が消えていってしまう。
猿渡にかじられていない方の乳首をきゅっ、きゅっ、とつまみながら雉間が優しく囁いてきた。
「はじめ、顔がすごくとろけてきてる。イきそうなんだね」
その甘い囁きに身体がビクビクと応える。
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