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四つ這いの状態で腰を高く上げられる。
振り返ると、当然のように雉間がいてはじめの背後を陣取っていた。
彼はあまり容姿に特徴がない。
犬塚のような華やかさも、猿渡のようなキリッとした聡明さも。
しかし、彼の屈託のない笑顔とゆったり包み込むような独特の雰囲気は唯一無二のものだ。
その空気や雰囲気の中で過ごすゆったりとした平凡な日々が好きだったことを思い出す。
「大丈夫?ごめんね。休ませてあげたいんだけどもう少し頑張ってね」
はじめを労いながらも、崩れ落ちていく腰を引き上げる手に容赦はない。
見るといつのまにか彼の下肢を覆っていたものがなくなっている。
次の瞬間、臀部の上にずっしりとした何かが乗せられた。
その重さからそれが長大で凶悪なことがわかる。
力なんて残っていないはずのはじめの腰がひとりでに跳ね上がった。
熱くてどくどくと脈打つそれが、はじめの臀部の谷間をゆっくりと往復する。
なぞられているだけなのにその大きさと質量に慄いた。
きっとこれを深々と埋められたら、内臓まで届くに違いない。
次こそ間違いなく壊される。
しかし、不思議なことに恐怖心よりも期待の方が上回っていた。
二本の男根を咥え込んでもなお、はじめの後孔は貪欲に次の快楽を待っている。
欲望に中が蠕動し、誰かの放った精子が太ももを伝って垂れ落ちた。
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