第六章 最強英国紳士のプロポーズ

1/2
前へ
/57ページ
次へ

第六章 最強英国紳士のプロポーズ

ジョシュアさんは、苦笑した。 「岸田先生には、すべてお見通しなんですね」 「当たり前じゃ。教師を舐めるんじゃないぞ」 えっ? どういうこと? きょとんとしているあたしに向かって、ジョシュアさんが、いきなり、片膝を付いて座った。 「咲井由美子さん、私と結婚して下さい」 えええっ?! 「ずっと、貴女のことが忘れられなかった……。だから、貴女が昔、タイプだと言っていた、最強英国紳士になろうと努力しました」 ジョシュアさんは続けた。 「でも、てっきり、もう貴女は、結婚しているだろうと思って諦めていました。それが、あの日、チラシを見つけて、咲井という名前を見た時、もしかしたら、まだ、結婚していないのかもしれないと、淡い期待を抱き、貴女のアパートへ行きました」
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加