あのね

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あのね わたしの弟に 生まれてきてくれてありがとう 君に出会わなかったら 知らなかったことが 山ほどあるんだ 雨に濡れて立ち尽くす君に 水飛沫をかけて走り去る車が いる一方で 傘を差しかけて 一緒に歩いてくれる人も 確かにいるってこと 誰にも顧みられないような場所で 凛々と灯り続ける明かりが あるってこと 君に出会わなければきっと 一生知らないままだったよ
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