あのね

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あのね 君を見てると 自分の器の小ささが ほとほと嫌になることがあるんだ 何度も聞き返す幼い君を よく殴りつけてたパパのことを わたしは今でも許せずにいるのに 君はあっさり許して 君をいじめた子のお母さんが 自己弁護の言葉を並べたてるのを聞いて 首を絞めて声を奪うことを 想像したわたしのそばで 君はにっこりと屈託なく笑って あのね
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