帰る時間

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私は一番、帰る時間が好きだった。 薄暗い空の下で、友達と話す時間は とても楽しくて、一瞬一瞬が思い出の欠片となった。 春は、柔らかい空と桜吹雪 夏は青々しい木々に、ラムネ色の空 秋は澄んだ青空と、眩しいほど輝く陽 冬は雪化粧された街と 一緒に過ごして、歩いた。 毎日が決して楽しいことだけじゃない。 嫌なことだって、同じくらいある。 でも、その日に何があっても 帰り時間になると、どうでもよくなる。 笑って、笑って、本当に幸せ。 こんな時間が永遠に続いて欲しいーーそう思ったけど そうはいかない。 悲しいけれど、この思い出があるから平気。 今、楽しくない人もいるかもしれない。 でも、これから先それがずっと続くわけじゃない。 きっと、あなたにだって幸せと思える日がくる。 今が楽しい人は今を大事に、 まだその時が来てない人は、未来を楽しみに、 たとえどんな時でもいいから、 心の底から楽しいと思える日、人に出逢えたなら それは一生の宝物でしょう。 そして、あなたの心に永遠と刻まれる。 何があっても、忘れてしまっても、 心のどこかには残っている。 だから決して、間違った手段を選ばないでください。 どうしても辛かったら、こう考えてください。 「自分が生きれば、誰かの心に刻まれる」と。 私もあなたを必要としています。 あなたに幸福の雫が降り注ぎますようにーー
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