6人が本棚に入れています
本棚に追加
Prolog
『僕は……おかしいんだ』
僕は、ずっと1人だった。
「あっち行けよ」
「まだ学校来てんの?」
「消えろよ」
僕は、いじめられていた
『……』
「おい、何とか言えよ」
「こいつずっと黙ってるし!」
「オマエ喋れねぇのかよ?」
僕は、喋りたくなくて喋ってない訳じゃ無いのに。
「可哀想だね、いつもあんなことされて」
「シッ、聞こえるぞ」
「まあ……“仕方ないよね”」
いじめられても“仕方ない”人間。
そんなの、心の底からおかしいと思う。
そんな人間はこの世に存在しない。
ただ、僕は……
最初のコメントを投稿しよう!