第10話 リズムに乗るゲーム?

1/1
前へ
/27ページ
次へ

第10話 リズムに乗るゲーム?

「ねぇ〜、私もう嫌だよ」 「俺だって嫌に決まってんだろ!」 「ん……俺ももうムリ」 皆気分が悪そうだ。 そりゃそうだよな、目の前で人が死んだんだ。 「皆……大丈夫か?」 「私もちょっと……休みたいかも」 「ぼ、僕も……」 『俺は……大丈夫だ』 休んでいる暇は無い、何故か俺はそう感じた。 窓の外を見ると、風が強く吹いていた。 かすかに見える海が荒れている。 自然はいいものだ。流されるままに過ごしていて、それでいいのだから。 俺にはその波が、俺たちを嘲笑うかの様に見えた。 [みんな、お休みできた?] 「あぁん? こんなんで出来る訳ねぇだろ!」 「そうだよ〜! 第2ゲームしたくない〜!」 [えと、次はリズムに乗る第2ゲーム! 5分後にやるね!] 「り、リズムに乗る第2ゲーム? 僕知ってるやつかな……」 「私も……こうなるのかな」 『美結、諦めるなよ』 「そうだね、ありがとう」 「皆、第2ゲームは絶対にクリアしような」 「ん、ちょっと待て謙斗」 「何だ?」 「今いるのは7人で、クリアできるのは3人。 ゲームはあと2つ……」 「まさか、次のゲームでも誰かが……!?」 「その可能性も高いな」 『次は一体誰が……』 その場がしんと静まった。 「まあまあ、そういう話題やめようぜ」 『うん、そうだな』 「唯真ちゃんの為にも……頑張らないといけないんだよね」 [5分がたったよ! 第2ゲームを始めるね!] 『……やってやるよ』 [第2ゲームは……___でーす!] 『……は?』
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加