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第10話 リズムに乗るゲーム?
「ねぇ〜、私もう嫌だよ」
「俺だって嫌に決まってんだろ!」
「ん……俺ももうムリ」
皆気分が悪そうだ。
そりゃそうだよな、目の前で人が死んだんだ。
「皆……大丈夫か?」
「私もちょっと……休みたいかも」
「ぼ、僕も……」
『俺は……大丈夫だ』
休んでいる暇は無い、何故か俺はそう感じた。
窓の外を見ると、風が強く吹いていた。
かすかに見える海が荒れている。
自然はいいものだ。流されるままに過ごしていて、それでいいのだから。
俺にはその波が、俺たちを嘲笑うかの様に見えた。
[みんな、お休みできた?]
「あぁん? こんなんで出来る訳ねぇだろ!」
「そうだよ〜! 第2ゲームしたくない〜!」
[えと、次はリズムに乗る第2ゲーム! 5分後にやるね!]
「り、リズムに乗る第2ゲーム? 僕知ってるやつかな……」
「私も……こうなるのかな」
『美結、諦めるなよ』
「そうだね、ありがとう」
「皆、第2ゲームは絶対にクリアしような」
「ん、ちょっと待て謙斗」
「何だ?」
「今いるのは7人で、クリアできるのは3人。 ゲームはあと2つ……」
「まさか、次のゲームでも誰かが……!?」
「その可能性も高いな」
『次は一体誰が……』
その場がしんと静まった。
「まあまあ、そういう話題やめようぜ」
『うん、そうだな』
「唯真ちゃんの為にも……頑張らないといけないんだよね」
[5分がたったよ! 第2ゲームを始めるね!]
『……やってやるよ』
[第2ゲームは……___でーす!]
『……は?』
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