第2話 んー、どういう事だ?

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第2話 んー、どういう事だ?

「ん……あれ、俺寝てた? 颯馬ー起きろー」 『……んん……あれ?謙斗?』 どうやら俺は寝ていたようだ。 「皆寝てたみたいだぜ」 『寝てた?』 「ああ……てかお前その首輪なんだよ」 『首輪……? 知らない。謙斗もついてるぞ』 「本当だ……」 周りを見渡すと、8人全員に首輪が着いていた。 皆、混乱している。 「皆起きたか! とりあいず、俺が仕切っていいか?」 「おー、クラス委員だしお前に任せるわ、流輝」 「ありがとう、謙斗」 こいつはクラス委員の流輝。頼りになるイケメンだ。 「まず聞くけど、あのメール送ったのって誰だ?」 「俺じゃないぞ! 美結とか?」 「私じゃない。乙音ちゃん?」 「私でも無いよ〜唯真ちゃんじゃないの?」 雛倉は雰囲気がふわふわしてる。明らかに文章が違う。 「うちも違う! マジ誰?」 奈々川はギャルだ。こちらも同様文章の書き方が違う。 わざと書き方を変えている可能性も考えられるが…… 『俺も違う』 「うーん、一体誰なんだ? この中の誰かだとは思うんだけど」 「流輝ー、あと、この首輪」 「私急に眠くなって、目が覚めたらついてた〜」 「そうだよな……なんなんだこれは」 「おい、何もやらねぇなら俺は帰るからな」 こいつは坂上彰、問題児だ。強いやつに目がない。 彰は勢いよく席を立つと、ドアまでズカズカと歩いていった。
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