第6話 命を賭ける覚悟

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第6話 命を賭ける覚悟

「確かに、ゲームに失敗したら死ぬかもしれない。だけど……」 「ここから脱出するには、この方法しかないと思う」 「……そう、だよね……私やるよ」 「俺も協力する!」 『待って』 次にこの場をとめたのは、俺。 「え、颯馬? 何?」 『これは、“協力”するゲームじゃない』 『“殺し合い”をするゲームだ』 「いやいや、何言ってるの?」 「皆で協力してクリアしようぜ!」 『無理だよ。放送聞いただろ?』 『3人が脱出するか、全滅するまでゲームは続く』 『全てのゲームにクリアしても脱出出来るのは3人、それ以外は残される』 『そもそも犯人は俺たちの事を知ってる。この中にいる可能性もあるんだ。』 「じゃあ、個人戦ってことか……?」 皆は黙りこくってしまった。それもそのはずだ。 「全員が出る方法は無いってことか……」 「流輝……まだ分かんないじゃん!」 「いや、多分無理だと思う」 「犯人は本気だ」 「そんな……」 『悪い、暗い空気にして』 「改めて皆、ゲームをしないと進まないけど、挑戦するか?」 「……やるしか、ないよね」 「だよな……」 「私やる〜」 「ぼ、僕もやる……」 「ウチも〜」 「俺もやってやるよ」 「颯馬は?」 『勿論やるよ、覚悟は決めてる』 「……そっか」 「恨みっこ無しだぞ」 [みんな、10分たったよ!] [今から第1ゲームを始めるね!] 「来た……」 「何するんだろう〜」 『……来い』 [第1ゲームは……]
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