Prolog

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『僕は……おかしいんだ』 僕は、ずっと1人だった。 「あっち行けよ」 「まだ学校来てんの?」 「消えろよ」 僕は、 『……』 「おい、何とか言えよ」 「こいつずっと黙ってるし!」 「オマエ喋れねぇのかよ?」 僕は、喋りたくなくて喋ってない訳じゃ無いのに。 「可哀想だね、いつもあんなことされて」 「シッ、聞こえるぞ」 「まあ……“仕方ないよね”」 いじめられても“仕方ない”人間。 そんなの、心の底からおかしいと思う。 そんな人間(クズ)はこの世に存在しない。 ただ、僕は……
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