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亮介さんは不感症
亮介さんは不感症
それから三日後、パクった合鍵で勝手に入り寝室に行った。シャワー室から水の音が聞こえる。
声をかけようとした瞬間、耳を疑う言葉が聞こえて来た。
「何だ本当に不感症なのかよ。いささか冷めるわ」
「だからそう言っただろ」
「感度よさそうだから誘ったんだ。こう何回もじゃ興ざめだからもう来ねーよ」
シャワー室の扉があいた。
「は?お前何? 」
「ちょっと、帰るんじゃないのかよ。え?君柊介君?なんで」
さっきの男がバスタオルで体を拭き、舐るように見回しながら言った。
「もう新しい男かよ。残念ながらこいつ不感症でさ。俺もすげーいいなって思ったけど……。何回突っ込んでも感じもしなけりゃ勃ちもしねえ。顔だけのすげー残念な奴よ。あんたイケメンのくせに、犬みたいに可愛い顔してんじゃないか、俺が突っ込んで気持ち良くさせてやるよ」
「結構だ。俺も突っ込む方が性分に合っている。放せ」
その男はデカいチンコを右手で持って、もう一度扱き始めた。
「さっさと帰れよ」
シャワー室から亮介の声がした。
チッ!舌打ちをしながらそいつはさっさと服を着て靴を履く。
「せいぜい頑張んな、不感症の雌猫ちゃん」
捨て台詞をはいて部屋から出て行った。
立ち尽くす俺に、亮介さんの一段階下がった声が背筋を走る。
「で……何か僕に言うことは? 」
「ごめんなさい。邪魔して」
「それじゃぁないでしょ——」
「アッ鍵ごめんなさい」
「だよね。合鍵ボックスから抜いたでしょ」
「でも、今日約束したのに他の奴とセックスするなんて、ダメでしょう?」
俺だって引かない。やっちゃダメな事は勿論わかっちゃいるけれど……。
「感じてないのにセックスとか言うなよ。ただのダッチワイフの代わりだ」
「何で感じないのにあいつとしたの? 」
「意味はないかなぁ。挿れさせろって言われたから。断るのもちょっと、面倒くさくて」
え?佐々木亮介……馬鹿なのか?ダッチワイフの代わり?誰でもいい?誰でもいい訳ねーだろ!狙われてんだよ。自覚しろよ!
「あぁ——————————」
俺は反響する風呂場で我を忘れて叫んでいた。
「うるさいよ。何なの? 」
「何なのじゃないから。薬使われたらどーするつもりだったんだ」
「薬?僕に?まさか」
「まさかじゃねーよ。イライラする」
柊介は自分も服を脱いでシャワー室に入り込む。
「お前、何をしているんだよ。出ていけよ」
「黙れ。いいからそれよこせ」
体を洗っていたタオルを取り上げ床に投げつける。自身の掌にボディーソープを垂らし、背後からヌルヌルの掌をかわいい乳首に塗りたくる。
「やめろって」
柊介の手を払いのけようとする亮介を、風呂場の壁に押しつけて反対側を向かせ、足の間に自身の膝をねじ込んだ。
「ここなんだ? 」
コリコリした乳首に爪を立てる。不感症のはずじゃないのかよ。
親指と人差し指で強めに摘まみ上げると、亮介の乳首は反発するように固くなった。
「どこが不感症なんだよ」
慌てた亮介は、真っ赤な顔を隠しもせず固まっている。
「乳首がコリコリしてるじゃないか」
「噓だ」
「噓じゃねーよ」
石鹼でヌルヌルの手で、亮介の尻朶を弄ぶと、指は簡単に蕾へと案内される。
皺をゆっくりとなぞるように、アナルに集中させていく。
耳まで真っ赤にしながらも、唇を噛む亮介が可愛くて、いじめたい欲求が止まらなかった。
「嚙むなら俺の指を噛んで——」
柊介は自身の左の親指を亮介の口の中に滑らせた。
「ンン—————————ッ。変になる、こんなの今迄……」
そう言うなり、中指の第一関節までを、クイっと亮介のアナルに押し入れた。
背筋がのけぞり、突き出してくるチンコを俺のチンコでこすり合わせ、右手は、相変わらず硬く尖らせている小さな突起を弄んだ。
「やめろって————、あっあっン————」
鼻から抜ける、声にならない喘声に支配欲が湧き上がってくる。
「どこが不感症なの?めちゃめちゃ感度いいじゃないか」
「違う———違う———本当に、やめてお願い。僕、今日おかしいんだよ———」
はぁはぁと抑え切れない息だけが、亮介を襲った。
「だ———め。止めてほしくなんかないくせに」
柊介が精一杯の色気を込めて、耳元で囁くと、その声に反応するように、亮介の膝から力が抜けた。
「ほら、きちんと立てよ。行儀がわりーよぉ」
落ちてきた足の間には、ゆるゆると半勃ちになっているチンコが、透明の汁を滲ませた。言われるまま、足を踏ん張る亮介は、それでも俺を睨み上げ、眼がしらに浮かぶ涙を堪えて言った。
「指ぬけよ、後ろ、後ろ———馬鹿柊介———」
勢い良く指が抜かれ、肩で息をした。まさか抜いてくれるとは思わなかったのか、亮介はびっくりしたように眼を大きく開けたが、安心したように「ありがと……」と言った。
その瞬間、さっきよりも質量のある長い指が、アナルの,中に押し込まれた。そのまま内側にクイクイっと指を曲げる。コリコリした出っ張りに指の腹をこすり合わせると、半勃ちだったチンコは大きく揺れ、まるで生き物の様だった。
「ツッ」
亮介は反射的に口に入っている指を噛んでしまったのだろう。口の中に微かに柊介の血が流れた。
俺は気にもせず笑いながら言った。
「いえいえ、どういたしまして」
「違……ごめんなさい……ごめんなさい」
亮介のかわいい目から、零れる涙に俺は口付けをし、優しく囁いた。
「大丈夫だよ。そんなに怯えないで。ごめんよ、続きはベッドでしようね」
いやいやをする亮介のアナルの中を、ぐちょぐちょと淫靡な音がする程にかき回し、抵抗する力をなくしたのを確認すると、シャワーで体を流し、アナルの中まで勢いよくぬるま湯を流し込んだ。
「アァァ———————————」
俺でだけ感じる?そんな極上の告白、見逃すはずがないだろう?
ボスッ。
ベッドに放るように落とされて、亮介は反射的に身を固くした。
ベッドのサイドに全裸のまま腰かけると、見下ろすように優しい眼差しを向けた。亮介は恥ずかしいのか、両手で顔を隠している。
「顔は隠れていてもチンコは隠れてないぜ」
「なっっ」
布団カバーを引っ張って何とか隠れようとする。
そんな事でどうにかなると思っているなんて、馬鹿な奴だな。
「はい、おしまい」
見た目より強い力だな。なんかスポーツやっていたのか?
「隠れたつもり?しょうがねぇ奴……」
「……」
「そのままでいて良いよ」
柊介は、足元から隠れ蓑にしている亮介の布団を、頭のほうに捲り上げ、腰まで見えるように捲ると両足首を持ち、一気にエム字開脚になるようにぱっくりと割って見せた。
「いや、ダメ――」
膝を閉じようと試みる亮介は、柊介に力でかなうわけもなく、まるで赤ちゃんのおむつ替えの様に秘部を露わにしていた。
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