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「ねぇ、まだ終わりじゃないんだ… よっ!」
一華は杉雄の耳の真横の壁に向け思い切り短刀を突き刺した。杉雄は弱った悲鳴をあげ、泣きながら気を失った。
「ああ… 気絶しちゃったか。どうしよう」
一華は杉雄の処遇を考える。
「まだ満足してないし、目が覚めるまで待つかな? …いや、でもそれも面倒臭いかも。長々と見ていたい顔じゃないし」
一華は数分黙って考えた。
「…いいや、もう殺してしまおう」
一華は壁から短刀を抜き取り、杉雄の目の前に立つ。短刀の切先を軽く杉雄の頭に当て、狙いをつける。そして自身の頭の上まで短刀を振り被り、深呼吸をした。
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