キャンドルライトのように私を灯してよ

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　やるせない時、何かを変えたい時とか、何かのアプリに縋ってしまう。流行りのアプリが何かって検索してみたり。

　この夜、私は恋活アプリを開いた。やっぱり私への「いいね」は1つだけ。貰った「いいね」に「いいね」を返すとマッチングが成立してトークが出来るシステム。私に興味があることを知らせる足跡も、私に「いいね」を押したあの彼、一人だけだった。

ーHさん　18歳ー

好みのカード：
　たけのこの里が好き
　プリンが好き

自己紹介文：
　頑張れ

　自己紹介文が変わっていた。
　頑張れ、その言葉は私に向けられたような気がして、そんな事はないって分かっていても、スマホを凝視する目は暫く離れなかった。