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信仰告白
教会の礼拝で、信徒たちの信仰告白を聞く。これは神父としての私の日常で、とても大切なことだ。
信仰を自覚し、それを全うする。それはたいへんなようであり、同時によろこびを与えてくれる。救いへの第一歩なのだ。
私もこうやって信仰告白をしていた頃があった。その時代は、もうだいぶ遠くなってしまったけれども。
けれども、信徒たちの信仰告白を聞く度に胸がちくりと痛む。なんのためらいも無く神様に信仰を誓える信徒たちがうらやましいのだ。
神様に疑問を持っているわけではない。
ただ私には、神様以外にも信仰を持っているというだけのことだ。
神父という立場にあるものとして、これはきっと赦されないだろう。
この告白は誰にもできない。
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