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俺たちは外へ出た。高木の車はアパートの隣のコインパーキングに停めてあって、その黒い車体に映し出された歪んだ影は、俺を亡霊のように見せていた。
「これ」
高木がバックドアを持ち上げる。ブルーシートの鮮やかな水色が目を刺した。
それは荷台を占領するほど大きく、ところどころをビニール紐で縛られることによって、見覚えのある輪郭を描き出している。わざわざ捲って見せずとも、高木の言った通りの中身だと察してしまう。
「……お前が、殺したのか?」
高木は答えない。
代わりにドアを閉めながら言った。
「山に埋めよう。場所の見当はつけてある」
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