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悪夢
「ああぁぁぁ!!!!!」
僕は夢の中で叫んで目を覚ました。
とても嫌な気分だ。今すぐにでもシャワーを浴びたいくらい汗をかいている。
「またか・・・」
最近同じ夢ばかり見る。僕が何者かに殺される夢だ。
それも、毎回殺される場面が違う。ある時は首を絞められて殺されたり、ある時は毒殺されそうになったり、またある時はナイフで刺されたり、銃で撃たれたりと様々な方法で殺される。
あれ、これを映画にすればいいんじゃないか?いやいや、そういうことじゃない。とにかく、同じ殺され方なのに毎回違う死に方をするんだ。
わざわざ、否定してくるな。まるで俺の頭の中には2つの人格が存在してるのかさえ、感じてしまう。精神異常者なのだろうか。俺は。。。
それにしても、この夢のせいなのかわからないけど、最近体調が悪い。頭痛が酷いし、吐き気もある。
この症状のせいで寝不足だし、食欲もない。
病院に行きたいが、外に出る気力さえない。僕はベッドの上で横になったまま天井を見つめていた。
「このままじゃまずいな・・・」
こんな状態で復讐なんかできるはずがない。もし仮にできたとしても、そんな状態じゃ確実に失敗するだろう。
なんとかして、この状況を改善しなければ・・・ どうしたものかと考えながら寝返りを打つと、枕元に置いてあるスマホが目に入った。
「ん?」
そこにはLINEの新着メッセージを知らせる通知が表示されていた。
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