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男は穴の中に入り、穴の深さは男の櫛の高さくらいになっていた。
あれから約一か月が経つと言うのに、この男はまだ穴を掘っているのだ。
穴の形状は長方形で、大の大人一人が横たわれるくらいの大きさがあった。
――やっぱり死体でも埋めるのか。今は見当たらないが、穴ができてから死体を持ってくるつもりなのか。
そう考えたが、死体を隠すために穴を掘っているとしたら、時間がかかりすぎている。
死体なんてものは一刻も早く埋めたいはずだ。
腐るし見つかるとまずいし。
私は悩んだ。
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