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始まりの朝
プロローグ
一日目朝
「いつまでねているんだ?」
「…?」
「もう朝だぞ、
そんなにねていると
森と同化するぞ。」
「う…うぅ…眩しい」
「まぁ永遠の冬と言われてる森
銀嶺樹海で生活となると起きにくいだろうな…」
「朝ごはんは?」
「朝ごはん?そんなのこれしかないだろ?」
「え…これイノシシだよね?」
「そうだイノシシだ」
「食えるの?」
「当たり前だ、俺が保証する」
「そもそも、ここってお店とかあるの?
水とかどうすればいいの?なんか小屋とか…」
「ごちゃごちゃいってると鍋冷めるから食おうぜ」
「ねぇ フリズ、どうやって捕まえたの?イノシシ…」
「勿論この猟銃だ、弾は持ち込んでるが高いからそこまで買えなかった、だからあまりつかいたくなかったけどな」
[そうだね、護身用で売ってたくらい
この森の付近は物騒なんだよね…]
[あぁ…
ザードがまだガキの頃だったか
ここには雪人がいるって噂で
人たちが集まってたことがあったが、
ここに来て帰ってきたやつは
誰一人いなかったんだ。
そもそもあんたがここで
サバイバルの練習するというから
俺が教えてやってるんだ。
親父の言う事くらい聞け。]
[うん、出発前の基本とか
色々教わったけど
遠くには行かないようにするね。]
[無茶はするなよ。今回は深くまでは
探索するな。]
「そうだね…」
(ほんとはいきたいけど…)
「なんかいったか?」
「いや!なにも!」
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