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声
二日目深夜
「狼の遠吠えがきこえるなぁ…いまフリズねてるし、すこしくらいトイレしてもいいよね…]
[…っ…っ…ぅ………っ
「子供の声…かな?」
「雑木林の方にいるのかな?…まぁ後で寝るしみるだけにしとこう…」
「痛いなぁ…冷たい枝が刃物みたいだ…」
「あ…」
「うっ……なんで…なんでなの……」
「ど…どうしたの…なんでないてるの…」
「きちゃ…だめだよ…」
「大丈夫?…」
「さわっちゃだめ!!…」
「……だからどうしたの?」
「………ごめんなさい…」
「いいよ、きにしないで…」
「それよりここは寒いよ、奥に火がついてるからあったまろ?」
「…うん…」
「たしかここにあるんだけど…あれ?」
「……ごめんなさい…」
「どうしてあやまるの?」
「え?」
「謝らなくていいよ、多分こっちが迷っただけだから…」
「…どうしよう…」
「おいで…」
「…お、おいで!?」
「…!!」
「ど…どうしよう…どうしよう!!」
「あ!…やっぱり、こわいよね…私」
「え?」
「こ、こわくないの?」
「か…かわいいよ…」
「………か、かわ…いい…私が…]
「うん…」
「…へんな人…どうして私を疑わないの?」
「とりあえず…こっちきて…」
「う…うん」
「町なのかな?ここ…」
「そうだよ…
ここには村があるの…」
「知らなかった…僕の父さんも多分知らないと思う…」
「…!!逃げて!」
[え!…]
………ー!…ーーー!………!
[こ、この鳴き声………!!
「早く!!」
「風が冷たい…でもにげないと…」
「痛…!!」
「しまった!…ころんだ…」
「こっちよ!頑張って!」
……!!!!…!!!!!…!!!!…!!!!!
「急がないと…!!」
………!!!!!…!!!……………………
……………………… …………………
「今のは……?」
「あれは雪人よ…」
「あのバケモノが……雪人……」
「………………」
「…………」
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