安曇家の兄と妹

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ある日の安曇家の朝。 道場の朝は早い。 にしてもだ。 早すぎやしないか。 夜も明けきってないうちから、胴に打ち込む音を響かせるのは近所迷惑だ。 何度も何度も口が酸っぱくなるほど言ってきたというのに。 『良いのよ、慣れてるから』 と御近所の奥さま達は言って下さるが、余計にいたたまれない。 「いい加減にしてよ!お兄ー!!」 ほら、結局私が竹刀を片手に乗り込む羽目になっている。
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