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21世紀枠
栃木「21世紀枠とは、第73回大会(2001年)に導入されたハンデを乗り越えて奮闘した学校に甲子園への切符が与えられる制度の事よ」
富山「甲子園にあと一歩届かないチームに大舞台を経験させることで高校野球のレベルアップを図ろうという意図から始まったの」
徳島「選抜高校野球の出場枠は、一般選考枠(28校)と明治神宮大会優勝枠(1校)と21世紀枠(3校)ね」
秋田「21世紀枠推薦校の条件だが秋季地方大会で上位の成績を収めていることだな(※2013~:加盟校が129校以上の都道府県はベスト32以上。それ以外の県はベスト16以上)」
栃木「…あれ?」
秋田「呼ばれた。他にも何人か呼ばれてる筈だ」
栃木「あ、本当だ」
✤
山梨「選考基準はいずれかに当てはまる学校よ」
▼
1.少数部員、施設面のハンディ、自然災害など困難な環境の克服
2.学業と部活動の両立
3.近年の試合成績が良好ながら強豪校に惜敗するなど甲子園出場機会に恵まれていない
4.創意工夫した練習で成果を上げている
5.校内・地域での活動が他の生徒や他校・地域に好影響を与えている
富山「要は他校の模範となる学校が選ばれるという事ね」
山梨「うん」
宮城「そして選出までの流れはこうだ」
▼
1.各都道府県から1校が推薦
↓
2.各地区ごとに1校が推薦(※全9地区だが関東・東京は合同)
↓
3.選出の3校が決定
宮城「選考委員会でまず各地区推薦校の推薦理由説明会が行われる。そこでは候補校のある都道府県の高野連理事長がプレゼンテーションを行い、続k」
山梨「続く特別選考委員会で主催の毎日新聞社と外部有識者からなる委員との質疑応答を経て最終決定となるわね」
宮城「…」
山梨「…」
富山「(この状況どうすればいいの?)」
✤
東京「21世紀枠の見直しを求める声も上がっているらしい」
徳島「なんで?」
東京「一般選出校として県大会や地方大会を勝ち上がってきた多くの強豪校との実力差」
徳島「あー、成程」
✤
秋田「21世紀枠が春の選抜だけなのは、選手権大会と選抜大会で甲子園に出場できる権利が異なるからだ」
栃木「そうなんだ」
▼
夏:全国高校野球選手権大会
各都道府県予選の優勝校が代表校として甲子園出場の権利を得る
(※出場校数は記念大会を除き全49校。東京と北海道は2枠)
春:選抜高校野球
日本高校野球連盟や主催の毎日新聞社が委託する選考委員会の判断によって甲子園出場校が決められる
✤
※おまけ
21世紀枠が設けられた2001年から2007年までは東日本・西日本それぞれ1校ずつの選出だった。
2013年大会では節目となる85回記念大会のため東日本2校・西日本2校の4校が選出。
2021年大会では新型コロナウイルスによる影響でその前年の明治神宮大会が中止になったことに伴い、神宮大会枠の1校が減ったため4校が選出されている。
21世紀枠校の最高成績はベスト4で2校のみ。
→2001年(第73回大会):宜野座(沖縄)
→2009年(第81回大会):利府(宮城)
2001年 ~ 2021年までの21世紀枠校の成績は18勝55敗。センバツ大会での勝利は2016年に釜石高校 vs 小豆島高校の21世紀枠対決で釜石高校が2 - 1で勝利したのが最後。
2022年の選抜高校野球では、只見・丹生・大分舞鶴が21世紀枠として選出された。
→大分舞鶴(大分) 0 - 4 浦和学院(埼玉)※初戦敗退
→只見(福島) 1 − 6 大垣日大(岐阜)※初戦敗退
→丹生(福井)7 − 22 広島商業(広島)※初戦敗退
2010年以降一般選考枠校に勝利したのは、
→第83回大会(2011)城南 8 - 5 報徳学園
→第87回大会(2015)松山東 5 − 4 二松学舎大付属
のわずか2勝で2010年以降、1大会2勝以上挙げた高校はない
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