本編

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なんとなく居心地の悪い一日を今日も過ごした校舎を出た。 「すみ。」 まだ夕方だから、一度家に帰れると思っていたが違うようだ。 「…早いね。そのまま行く?」 「こっちも早めに終わったからな。荷物は車に置いてけ。」 「うん。」 周りの視線を感じながら車に乗り込んだ。 今日はどこに行くのだろうか…。 「すみ、こっち。」 「…っん、ぁ…あ。」 後頭部に手が周りあっという間の深いキス。 運転手がいるとかそんなこと関係ない。 この人がしたい時にしたいことをするのだ。 「どこのブランドがいい?」 「あっ、えっと…どこ、でも…。」 「じゃ、時間あるし行けるだけ行くか。」 「明日は休み?」 「あぁ、すみも休みだろ?」 これは夜通しを意味する、だからいくつもお店に行くのだ。 大通り沿いに並ぶ有名ブランドの路面店。 俺は身体を売って、この店で買い物をする。
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