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数分前、摩訶ねえのところにはヒロミが尋ねてきていた。
「仕方がないわねぇ。」
そう言って、楽しそうに庭に出た摩訶ねえは
今年初めて咲いた桃の花で愛情いっぱいの花束を作った。
「はい。桃の花言葉は・・」
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摩訶ねえの言う通り2人で買い物に行こう。
そう決めた桃香は
「ごちそうさま!」
言うや否や
あっという間に母屋に向かって小さくなっていった。
走り抜けていく桃香の後ろ姿を見送る摩訶ねえは
「ヒロミくん。彼氏になれるかしら・・」
と、桃の花に話しかけてふふふと笑った。
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